吉田 修一さんの 悪人 を読んで。
すごい。こんな小説が書けるなんて。吉田さんの小説には、いくつかの類似点があります。
1、親に捨てられた子供
2、行き場のない男女関係(時に同性)
いずれも愛情表現を不得意とし、ちょっとした偶然によって間違った方向に行ってしまいます。吉田さんの本を読むと、世の中にある犯罪のほとんどが、犯罪者の生い立ちとこのような偶然に支配されているように思えてしまいます。
最後の方は少し作り過ぎという感じは有りますが、それを差し引いてもとても面白い本だと思います。
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悪人になろうとしてなる人はいないのでしょうね。
親、もしくはいつも近くにいてくれる誰かの愛情を感じる事ができれば、人は間違った方向には行かないのかもしれません。
こんばんは。
そうなんです。
近くにいる人の愛情が大切なのだと思います。