2007年06月28日

犬のしっぽを撫でながら

 小川洋子さんの 犬のしっぽを撫でながら を読んで。
この本は、小川さんのエッセイで、”博士が愛した数式”にまつわるエピソードや書くということについて書かれています。
 エッセイなのですがいつもの小説のようにリズムがよく、ほのぼのとした内容がほとんどで、読んでいて安らかな気持ちになりました。生活のリズムが速くなりつつある現代人にとって、気持ちをゆったりさせてくれる心地よい本だと思います。

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2007年06月27日

ドラッカーが語るリーダーの条件

 ドラッカーが語るリーダーの条件 を読んで。
 この本は、作者小林さんがドラッカーとの対話からの引用や分析を通して、ドラッカーが真に言わんとしていることを示唆しています。

 中でも、心に残っているのは、

 革新とは、単なる新しい方法ではなくて、新しい世界観を意味する。

です。これは、”革新とは、危険を冒し、危険を生み出しながら、自分の頭の中と周囲の世界に新しい秩序を打ち立てようとする人間の試みである。” とも言い換えることができます。つまり、革新とは、人間の持てる能力を誇示することではなくて、人間が将来の危険に責任を持つことを意味するのです。
 
 こうやって考えると、イノベーションが単なる技術革新でないことが良くわかります。

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2007年06月25日

はじめての文学(よしもとばなな)

 はじめての文学(よしもとばなな)を読んで。この本は、年少者向けに作者本人が選んだ作品を集めたものです。
 よしもとさんの本はいくつか読んだ事があるのですが、この本に納められている短編は読んだことがないものがほとんどでした。
 中でも 「おかあさーん!」 と おやじの味 という話が好きになりました。よしもとさんの話には現実と現実の間に夢が溶け込んでいて、夢を境目に変化が起こることが多いように思います。小説の中の夢は、たぶん科学では証明できないような見えない暖かい力を表しているように思います。
 私自身は夢をあまり見ることが無いのですが、見たときは何か今後の人生に意味があるような変わった夢を見ることが多いです。そのため、枕元に小さなメモ帳を置いていて、目が覚めると書き留めるようにしています。そのときは意味が分からないのですが、時折その夢メモを読み返してみると、あの頃はこんな事で悩んでいたのかと分かることがあります。
 そのため、よしもとさんが話の中で言わんとしていることがなんとなく分かるような気がします。

 

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2007年06月21日

レバレッジ・リーディング

 レバレッジ・リーディング を読んで。
 MOT仲間、ようchanのお奨めの本で、貸してとお願いしたらプレゼントしてくれました。(ようchanありがとうございます。)
 レバレッジとは”てこ”の意味で、この本には、本を読むことで”てこの原理”と同じように小さい力で効率よく成果を出せるようになる”こつ”が書かれています。また、本を読むことは、投資した金額(本を購入した金額)の10倍以上のリターンがあるとも書かれていて、実際私もそう思っています。

この本を読んで、本に関することをまとめてみました。

○私の本を読む場所
 通勤電車の往き帰り
 お風呂
 寝る前のベットの中
 お昼休みの会社の机(最近から)
 その他移動中全般(新幹線・飛行機など)

○この本と同じ意見(すでに実践していること)
 いつでも本が読めるように、本のストックを切らさない。

070617 001.jpg

 こんな感じで常時10冊以上は持つようにしています。

○この本を読んで今後実践しようと思うこと
 感動した本をすぐに、その本が役立つと思う人にプレゼントする。

○本には書いていない私の技
 平行読み・・・一冊終わったら次の本を読むのではなく、違う本を3冊くらい同時進行で読みます。知識が絡まって相乗効果が出たり、違う本から同時に同じ言葉を見つけることで、業界や分野、世代を超えた不変の真理を見つけやすくなります。

 本を読むことの大切さを、その効果を具体的に示しながら分かりやすく教えてくれる本です。

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2007年06月17日

マークスの山

 高村 薫さんの マークスの山 を読んで。
 Y氏(会社でいつも本をお借りする方)に、最近何か良い本ないですか?(いつもの私の台詞)と言って出てきた本です。
 この本は、高村さんの直木賞受賞作品です。人間の性格や心理設定が緻密で、高村さんの文章力のすごさを感じながら読みました。また、あまりにも細かい表現が連続し、そのどれもが伏線としてつながっているので丁寧に集中して読まなければならず、読み終えるのにいつもより長い時間がかかりました。それでも、読んで良かった、と思える本です。
 見えない力に翻弄され、先が読めず今を走り続けるだけの主人公合田。この本を読んでいると、人間のちっぽけさ、弱さを痛感するとともに、一人で生きているようで、実はどこか根底で他人と暖かく繋がっていて、人生捨てたもんじゃないというような、人間の全容を感じることができます。人間とは何かという断面を、隅々まで細かく表現した作品だと思います。

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2007年06月09日

経営の哲学

 ドラッカーの名言集 ”経営の哲学” を読んで。
この本は、ドラッカーの7000にも及ぶ名言の中から、マネジメントにかかわる200を精選したものです。以前紹介した ドラッカー365の金言 より分かりやすい言葉で書いてあり、1ページに3〜4行と読みやすい本です。 ドラッカーの言葉を読む度に、それは経営の言葉でありながら、人生の言葉であると感じます。
 
 例えば、”強みは内部から見えない”
 ”知っている仕事はやさしい。そのため、自らの知識や能力には特別の意味は無く、誰もが持っているに違いないと錯覚する。逆に、自らに難しいもの、不得意なものが大きく見える”

 つまり、自分の良さほど自分ではわかり難く、悪いところばかり目立ってしまうということです。企業だけ無く、自分の強みを知ることで、気になる自分の弱みを克服することに注力するのではなく、強みを磨くほうに力を注ぐべきなのです。そうすれば、自分の弱さを悩んでいる暇なんかないことが分かります。

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2007年06月08日

あなたがパラダイス

 平 安寿子 さんの あなたがパラダイス を読んで。
 この本は4つの短編からなり、いずれも更年期を迎える女性を描いています。女性の更年期は、全く未知の世界で実感が湧かないですが、読んでいて大変だなと思いました。また、話の中には必ずジュリーについて書いてあり、とても懐かしく思いました。
 ジュリーの曲で一番好きだったのは ”勝手にしやがれ” で、この曲はレコード大賞受賞曲でもあります。当時は、テレビの前で歌まねをしながら、ジュリーと同じタイミングで帽子を投げたものです。小学生の頃、 歌詞の意味も分からずによく口づさんでいましたが、今思うと、強がる男の悲しい歌だったんですね。

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2007年06月01日

はじめての文学(宮部みゆき)

 はじめての文学(宮部みゆき)を読んで。
 年少者向けに読書の楽しさを知ってほしいと企画されたシリーズの、宮部みゆき編です。
 この本は4つの短編で構成されていますが、中でも ”朽ちていくまで” という話が印象に残りました。この話の中のさだ子の言葉、”人の生き死には、運命以外の何者でもないんだ” は僕がお酒をやめて気づいたことのひとつです。それまでは、こんな単純なことに気づかずに過去を振り返って後悔しては、自分を責めてばかりいました。

 あのときこうすればよかった。。。
 もっとそばにいてあげれば良かった。。。とか

 お酒をやめて一年くらい経った頃、川原でテイクアウトのコーヒーを飲みながら、ふとふたつのことを思いました。

 人の生き死をコントロールできるほど自分は偉くない。
 (そんなことができるのは神しかいないと。。。)
 そのとき出した答えが、いつも正解である。

 同時に、もう自分を許してあげようと思いました。そしてもう十分悲しんだと。。。
 当時の自分を思い出させる話であり、当たり前だけど受け入れるのが難しい <人の生き死には、運命以外の何者でもないんだ> が伝わってくる良い話でした。

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2007年05月29日

変身

 最近は集中力がなく、本を読み始めてもすぐに読むのをやめてしまうような状態が続いていました。日曜日にゆっくり読書を楽しんだおかげで、集中力が戻り今日は一気に一冊読むことができました。このように、本を読むことで集中力の有り無しを計ったり、逆に集中力が無くなっている時には、本を読むことで集中力の回復を行っています。僕にとって本はそういう役目も持っています。

 東野 圭吾さんの 変身 を読んで。
 内容はSF系ミステリーという感じでしょうか。脳移植手術を受けた主人公が、徐々に脳細胞のドナーの人格を持つようになってしまう話です。この本を読んでいると、東野さんの作品であり、脳のデータを改編するという内容のパラレルワールドラブストーリーを思い出しました。また、脳のことを考えるとき、僕は思考と心の違いについて考えます。理論的には心は思考の一部で、心の動く時には脳が使われているはずです。でも私はなぜか、心は脳の一部ではないような気がしています。心が痛むとき、頭ではなく胸が痛むのも理由の1つかもしれません。

 

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2007年05月27日

白夜行

 4月に入ってからは時間に追われるような日々を過ごし、気が付いたらあっという間に5月末です。今日は久しぶりに、朝から一日中本を読んでのんびり過ごしました。

 東野 圭吾さんの 白夜行 を読んで。
 この本は、東野さんのミステリー系の小説です。
 あらゆる出来事が別々に動いているようで、実はつながっている。また、つながっていると考えたほうが辻褄が合う時、それらの事は実はどこかでつながっているんだろうなと感じさせる話でした。

 実生活においても、いくつもの偶然が重なった結果、物事が起こることがあります。私はその度に、偶然ではなく必然的にそこへ導かれていると感じてしまします。なぜなら、ひとつでも違っていればそうならなかったはずだからです。そんな時は、決して流れに逆らうことなく、そこに導かれた意味を考えるようにしています。その意味が分かれば、次に自分がどうすべきかが見えてくるからです。

 物語とは全く関係ないですが、そんなことを考えさせられた本でした。

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2007年05月19日

ロング・グッドバイ

 レイモンド・チャンドラー(村上春樹訳)の ロング・グッドバイ を読んで。
 村上さんが好きな三冊の中の一冊であり、グレート・ギャツビーに続く翻訳書です。
村上さんがあとがきでも書いているように、あまりにも文章の完成度が高く、完璧に近い表現が連続して繰り返されます。チャンドラーの手を抜いていない仕事が、読んでいるだけで見えるようです。
 グレート・ギャツビーを読んで間もないこともあるかもしませんが、レノックスとギャツビーがダブってしまうのは私だけでしょうか? また、マーロウとダンス・ダンス・ダンスの僕がダブってしまうのは私だけでしょうか?
 この本を読んで、村上さん本の主人公にはマーロウと同じ種類の純粋な頑固さが流れているように感じました。また、この本を読んですっかりフリップ・マーロウのファンになってしまいました。来月くらいには、チャンドラーの本を集中して読んでみようと思います。
 

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2007年05月18日

ドラッカーさんが教えてくれた

 先週の日曜日 kotaroさんのブログ のを読んでいるとTULLY'Sの記事が。
私もコーヒーはタリーズが一番好きで、デザートはスタバ派です。しかし、記事の中で私の目に飛び込んできたのは、コーヒーではなく本でした。はっきり言って、本のタイトルをみてよだれが出そうになったほどです。なんと言ったって、ドラッカーの名前が書いてある本だったので。
 早速、面白いですかとコメントを入れてみたら、火曜日には私の手元には本が届けられました。それも本だけではなく、ドラッカーの日経ビジネス(2003年)のインタビュー記事付きで。
 Great!kotaroさん。あなたはすごい。その対応の速さと心使いには、いつも脱帽です。本当にありがとうございます。この本には(インタビュー記事にも書いてありましたが)、これからの企業は”テクノロジスト”どう活かすかがKEYになるようです。
 テクノロジストとは技術者ではありません。それは、金銭や出世をモチベーションとはせずに、自分の専門分野で高度な知識や技術を持つことに喜びを感じる人のことです。今後増えてゆくテクノロジストをどのように動機つけていくかが大切になるということです。つまり、企業やその企業の仕事そのものに魅力がないと、有能な人材を確保できないということを意味しています。
 とても読み易い本なので、ビジネス書はちょっとという方も楽しめると思います。

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2007年05月13日

The Daily Drucker

 ブログを読んでいただいている方から、よくビジネス系の本はあまり紹介しませんねと言われます。おっしゃる通りで、なんとなくかっこつけているように思われるのが嫌なので、読んでも紹介しないようにしています。
  でも、”そんなこと言わずに紹介してくださいよ!”という言葉をいただいたりするので、今日は僕の大好きな ドラッカー の本を紹介することにします。
 それは、”ドラッカー365の金言” という本で、ドラッカーの全著書から366に及ぶ真髄を抜き出し、日めくりカレンダーのように読むことができます。私はいつもこの本を自分の部屋の手の届くところにおいて、時には今日の部分を読んでみたり、時にはパラパラとめくって開いたところを読んでみたりしています。読むたびに勇気付けられたり、自分のやるべきことを再認識したりしています。 そして読むたびに、原文で読みたいなあとも思っていました。これは、ビジネス書は訳文と原文の両方を読みなさいという、WBSの法木先生の教えの影響だと思います。
 シンガポール出張中はあまりに忙しく自分の時間を作れず、ストレスや迷いそして独特の孤独感で凹み気味でした。そこで凹んだ時に日本では本屋で気分転換するので、同じようにボーダーズという深夜まで開いている本屋に行って気分転換しつつ、この本の原文を購入しました。
 帰国してから、訳文を読んでは原文をなぞり納得したり、感動したりしています。両方読むと、訳文だけでは分からない、細かい隙間を原文が埋めてくれます。法木先生のおっしゃっていたことがあらためて良く理解できました。
 また、この本はドラッカーの導入本としても活用できると思います。(もし、気に入った文章があれば、その引用文献を読むと良いのですから。)

   

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2007年04月29日

秘密

 東野 圭吾さんの 秘密 を読んで。
 主人公はバス事故で妻を亡くし娘は奇跡的に助かったのですが、娘の中には妻が宿っていました。つまり、娘の体をした妻と暮らすことになってしまった男の話です。さまざまな葛藤を乗り越えて暮らしていくのですが、ある日突然娘の人格が現れ、徐々に妻の人格が現れる時間が少なくなっていきます。そして最後には、本来の姿である体も人格も娘になってしまいます。妻との永遠の別れと思わせながら、意外な結末が。。。
 この本は、ファンタジー系の東野ワールドです。

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2007年04月28日

まほろ駅前多田便利軒

 前回に引き続き1週間ぶりの更新です。4月に入って毎日飲み会(お酒は飲みませんが。。。)で少しくたびれ気味です。今日からゴールデンウィークなので、連休明けの仕事の準備をしながら、久々に自分と向き合ってみようと思っています。(ゆっくりと過ごすという意味です。)

 三浦しをんさんの まほろ駅前多田便利軒 を読んで。
この本は三浦さんの直木賞受賞作品です。コメディードラマの脚本のようなストーリーで、娯楽本として楽しく読むことができました。近いうちにドラマになりそうな予感がします。また、物語に登場するまほろ市は町田市をモチーフにしているようなので、町田市民の方はさらに楽しめる作品だと思います。

 

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2007年04月22日

はじめての文学(宮本 輝)

 1週間ぶりの更新です。4月に入ってからたくさんの場に恵まれ(夜の食事会など)、多くの方と交流を深めています。その反面、読書やブログの更新ができず、また睡眠不足が続いているせいか、肌があれ口内炎ができて困っています。(たぶん、少し休みなさいという意味なのでしょう。)今日は久しぶりに、読書と昼寝を繰り返すのんびりした1日でした。

 はじめての文学(宮本 輝)を読んで。
 今まで宮本さんの本を読んだ事が無かったので、年少者(中学生)を対象に作者自身が選択した短編集であるこの本を読むことにしました。この本には、7つの短編が収録されており、独特の暗い空気がどの作品にも流れています。その暗い空気は、読者を強くひきつける力を持っており、その力に惹きつけられた私も、この本をきっかけに他の本も読んでみようと思いました。
 どの作品も心に響く作品だったのですが、中でも星々の悲しみやトマトが面白かったです。

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2007年04月14日

黒笑小説

 東野 圭吾さんの 黒笑小説 を読んで。
 東野さんの小説を何冊か読んでいるうちに、作品の内容が3つに分類されるような気がしています。ミステリー、ファンタジー、ナンセンスに。そして当然ながら、どのタイプの話にも、主であるミステリーの流れが備わっています。
 今回読んだ 黒笑小説 はナンセンス系で、13の短編で構成されています。どの話も底抜けのバカバカしさでリラックスできるので、寝る前に読むのに適していると思います。
 中でも、飲むとバイアグラの反対になってしまう薬の話 インポグラ や シンデレラの裏話というか種明かし的な真話のような シンデレラ白夜行 はとても面白かったです。
 ナンセンス系の話も種あかし形式なところが、東野さんの面白さだと思います。

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2007年04月11日

はじめての文学(村上 春樹)

 はじめての文学(村上 春樹)を読んで。
 この本は年少者が本を読んでくれるようにと、作者自らが選んだ作品(短編)が納められた企画本です。
 村上さんが自ら選んだ作品は、村上作品の中でも現実離れした話、ある意味ナンセンスともいえる作品が中心となっています。この本には、原稿用紙5枚程度のショートショートが数多く納められていて、読むのが嫌にならないような配慮がされています。(私のようなヘビーリーダーには物足りないような気もしますが。。。)
 納められているショートショートの中でも、真っ赤な芥子 という話が好きです。とてもナンセンスな話なのですが、読み終わった後に不思議と心が暖まる話です。ふんわりとしたやわらかさに包まれたように。
 この企画本のコンセプトは、音楽業界におけるミュージシャンの自選BESTCDに似ているような気がします。本が苦手という人にとっては、読みやすく作者の思いが込められたシリーズだと思います。

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2007年04月10日

波のうえの魔術師

 石田 衣良さんの 波のうえの魔術師 を読んで。
 株式市場における株価の推移を波に例え、その波に乗ることで(読むことで)お金儲けをする話です。結局主人公は波に飲まれてしまいます。でも、さらに大きな波に乗りたくて、またマーケットという名の海に出ます。
 株式市場だけでなく、どんな仕事も波乗りに似ているような気がします。上手く波に乗れているときもあれば、どうしても乗り切れないときもあります。上手く乗れるように岡で練習したり、波に飲まれないように気をつけたり、時には波に乗るのをあきらめたり。。。
 波の大きさには関係なく、来た波を自分の思うように乗り切れるようになりたいものです。

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2007年04月08日

薄闇シルエット

 角田 光代さんの 薄闇シルエット を読んで。
 この間読んだ、ビタミンFと同じような年代の話です。
 ビタミンFが40歳前後のサラリーマンの話だったのに対して、この本は30代後半の煮え切らない自分をもてあましている未婚の女性を描いています。
 40歳前後は人生の先が少しずつ見えてくることによって、若い頃とは違ったあせりが出てくる年代だと思います。主人公は最後に今何も持っていない自分に対してこう語りかけます。
 ”何も持っていないということは、これから何でもつかめるということ。つかむ、捨てるを繰り返して、いつの日にか、私はこれを持っているという物ができればいい。”と。。。
 私も主人公と同じようにまだ何もつかめていませんが、あせらず今を大切に過ごそうと思いました。
 

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